リュウグウノツカイ

リュウグウノツカイ(竜宮の使い)学名:Regalecus glesne)はアカマンボウ目リュウグウノツカイ科に属する魚類の一種。リュウグウノツカイ属における唯一の種。

特徴的な外見の大型深海魚。発見されることがほとんどなく、目撃されるだけで話題になることが多い。

たてがみのような背びれの鰭条、オール状で細長い腹びれなど、際立った外観を持つ。

リュウグウノツカイは全身が銀白色で、薄灰色から薄青色の線条が側線の上下に互い違いに並ぶ。背びれ・胸びれ・腹びれの鰭条は鮮やかな紅色を呈し、神秘的な姿をしていることから「竜宮の使い」という和名で呼ばれる。

リュウグウノツカイは太平洋、インド洋、大西洋など、世界中の海の外洋に幅広く分布する深海魚である。

食性は胃内容物の調査によりプランクトン食性と推測され、オキアミなどの甲殻類を主に捕食している。

リュウグウノツカイ

私の所有するリュウグウノツカイは、15センチメートルと30センチメートルの2個体で、ドライフリーズシステムで剥製にした。

捕獲地は、九州の錦江湾水深30メートルで両方捕獲した。

ナポレオンフィッシュ

ナポレオンフィッシュ

和名:メガネモチノウオ(眼鏡持之魚) 学名:Cheilinus undulatusは、インド太平洋の熱帯海域に広く分布する。ナポレオンフィッシュという異名で広く知られている。

体色や体表の模様は、成長段階や個体によって変異がある。成長すると頭部全体も大きくなり、全長の1/3程度を頭部が占めるほどになる。

和名:メガネモチノウオ(眼鏡持之魚)は、目を通る黒いラインが眼鏡をかけているように見えることに由来する。異名は、ご覧の通り額が特徴的に突き出しており、フランス皇帝ナポレオンの軍帽に似ていることからナポレオンフィッシュと呼ばれるようになった。

大きな体には迫力があり、国内外の水族館でよく飼育されている。餌付けされたものは人懐っこく、スキューバダイビングでダイバーが餌付けを行う水族館もあった。

香港の古美術商、林さんから、食用として魚屋で売られていたナポレオンフィッシュを空輸して頂いた。その後、「葉山の剥製水族館 水心堂」の大堀さんに剥製にしていただいた。日本最大級のサイズを誇る。

前述のとおり、食用としても使われ、香港では「蘇眉」(ソウメイ)と呼ばれ、幼魚は蒸し魚にするととろみを感じさせるほどに柔らかい。舌は中国料理で多く使用される。

テラマチオキナエビス(生体)

オキナエビス

深海に生息するオキナエビス貝の一種。他のオキナエビスガイ類と比較するとやや大型種。

飼育下では、新鮮な下記を一週間に一度程度与えている。飼育水温は、14℃。一度、冷凍機故障により、5個体死なせてしまった。現在は1個体飼育中。お腹が空くと水槽のコケを食べだす。

テラマチオキナエビスは、薩摩の川畑さんのエビ網漁にたまに入る。郵送に関しても、クール便で二日。川畑さんには、生きたまま送って頂くために、酸素パックに保冷剤と、最善を尽くして頂き、気苦労をかけた。ありがたい友人です。

ラブカ

ラブカ

ラブカ(羅鱶、学名:Chlamydoselachus anguineus)は、軟骨漁網カグラザメ目ラブカ科に分類されるサメ。生きた化石として有名。普通のサメは鰓裂が5枚なのに対して、ラブカは6枚ある。

ミツクリザメ同様、タカアシガニ漁で捕れるので採集を依頼。横須賀長井漁港マルセ丸に葉山沖水深1,200メートルで捕獲していただいた。

長井漁港の漁師は、歯が鋭く、網からなかなか外れないため、マムシと呼んでいた。

稀種ではあるが、分布域は広い。日本では相模湾や駿河湾で比較的多く見られる。

第一鰓裂は繋がって襟状になる。静岡県油井漁港では、サクラエビを追って夜に深海から上がってきたものを捕獲し、東海大学 鈴木克己先生が長年にわたり研究し、執筆した著書が有名。

細かく並んだ針状の歯は、イカなどの柔らかい獲物を引っかけるのに適している。

歯は、合計で300本ほどで、個々は小さく、細い三尖頭を持ち、先は鋭い。

ガーマンは本種に科・属を新設し、古代ギリシャ語で”chlamy”(外套)、”selachus”(サメ)と、ラテン語”anguineus”(ウナギ型)から、『Chlamydoseselachus anguineus』という学名を与えた。

羅鱶
ラブカ_レントゲン

ラブカX-ray 協力 日本大学