ラブカ(羅鱶、学名:Chlamydoselachus anguineus)は、軟骨漁網カグラザメ目ラブカ科に分類されるサメ。生きた化石として有名。普通のサメは鰓裂が5枚なのに対して、ラブカは6枚ある。
ミツクリザメ同様、タカアシガニ漁で捕れるので採集を依頼。横須賀長井漁港マルセ丸に葉山沖水深1,200メートルで捕獲していただいた。
長井漁港の漁師は、歯が鋭く、網からなかなか外れないため、マムシと呼んでいた。
稀種ではあるが、分布域は広い。日本では相模湾や駿河湾で比較的多く見られる。
第一鰓裂は繋がって襟状になる。静岡県油井漁港では、サクラエビを追って夜に深海から上がってきたものを捕獲し、東海大学 鈴木克己先生が長年にわたり研究し、執筆した著書が有名。
細かく並んだ針状の歯は、イカなどの柔らかい獲物を引っかけるのに適している。
歯は、合計で300本ほどで、個々は小さく、細い三尖頭を持ち、先は鋭い。
ガーマンは本種に科・属を新設し、古代ギリシャ語で”chlamy”(外套)、”selachus”(サメ)と、ラテン語”anguineus”(ウナギ型)から、『Chlamydoseselachus anguineus』という学名を与えた。
ラブカX-ray 協力 日本大学